④アメリカで妊娠・出産 妊婦検診スケジュール 新型出生前診断あれこれ
アメブロで1位にもなった記事。
日本のママ達にも是非読んでほしいので!
https://ameblo.jp/holisticdesign-acumo/entry-12270218940.html?frm=theme
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まず気になるのが、アメリカでの定期検診や検査の事だと思います。
妊娠から出産までの流れをまとめてみようと思います。
Outline&Visit Schedule
week
0 妊娠0週目とは、妊娠が成立していない、月経期間を指します。生理の初日からの7日間ですね。
2 排卵がおき精子と受精して受精卵に!卵巣辺りがチクチク痛んだりしていつもと違うなーと感じる人も。
3 受精卵が子宮内膜に着床して、妊娠が成立する時期です。少量の出血や、身体がだるい、眠い等という方もいらっしゃいます。この時に妊娠したと気付く方もいらっしゃいますよ。
4 月経がこない!早い方だと検査薬で陽性を確認。アメリカの検査薬ははっきり陽性が確認できるはず。
8 First visit every 4 weeks until 28 weeks: 初診!!
以前記事に書いたように初診は8週~10週頃になります。胎芽(お魚みたいなカタチ)と呼ばれていたのが8週から胎児と呼ばれるようになり、心音が確認できるようになります。なので、8週以降からじゃないと予約が出来ないんじゃないかな!アメリカは合理的ですよね・・・
右矢印CVS(絨毛検査)の出生前診断を考えている人は10週~13週頃に受けれるので診察は10週までに受けた方がよろしいかと思います。
10~12
Chorionic villus sampling : CVS (optional) 絨毛検査 ダウン症の検出率は90%以上
・35歳以上の高齢出産
・親や上の子に染色体異常がある
・親がX連鎖遺伝病や先天代謝異常症を保因
・初診時に受けた遺伝子検査で問題があった場合
・妊娠初期超音波検査や母体血清マーカー検査で胎児染色体異常が疑われる場合
本人が希望する、または医師からすすめられることもあります。
経腹法
経膣法
超音波検査で胎盤の位置を確認しながら、子宮頸部にカテーテルを挿入、
もしくはママの腹壁に針を挿入して絨毛を採取します。
採取した胎児の細胞を培養して染色体の数や構造を調べ、染色体に異常が無いかを調べる検査です。羊水検査ほどは深く針を刺さない点と早くに受けられる(結果は約1週間~2週間)ので羊水検査よりもCVSを選ぶ方もいらっしゃると思います。(羊水検査は16週頃に受けれる。結果は約10日~2週間)
結果が陽性でその後の事を考えている方はCVSの方がいいのかもしれません。羊水検査まで進むと18週以降に結果が出るので母体の負担は大きいですよね。
日本ではCVSはまだ馴染みがありませんが、アメリカでは受ける人が増え、医師の技術面もレベルアップしているそうです。
右矢印問題は胎盤の位置によって採取ができないこともあること。そのような場合羊水検査を勧められます。
右矢印羊水検査よりも早い週数で実施するため流産の可能性が高い。
右矢印出血や破水、流産などが起こることがある。
右矢印経腹法の場合、針が腸に刺さり、腹膜炎などの重症感染症を引き起こす可能性がある。
右矢印経腟法の場合、絨毛生検鉗子が子宮筋層を穿通して腹腔内に達し、腹膜炎などの重症感染症を引き起こす可能性がある。
右矢印神経管奇形、二分脊椎症などは、羊水検査でないとわからない。
右矢印検査したうち約2%赤ちゃんに異常がなくても絨毛に異常が見つかる事がある。!!これを胎盤モザイクという。
右矢印腕などの筋肉注射と同じくらいの痛みで、皮膚の表面に局所麻酔をする病院もある。
右矢印採取する時間は全体で15分程度。 (膀胱をパンパンにするためトイレは1時間我慢)
右矢印異常がなければ、採取後30分から1時間ほど安静の後帰宅。(日本は1泊入院することも)
10~15
Alpha-fetoprotein: AFP α-フェトプロテイン血液検査 /Quad screen testing
ベル Non-Invasive Prenatal Tests (NIPTs)新型出生前診断ともいう
新型出生前診断とは、2011年にアメリカで始まった新しい出生前診断の検査方法で、無侵襲的出生前遺伝学的検査と呼びます。ママの血液を採取して(シリンジ4本ぐらい)血液の遺伝子情報を解析するだけで、99%の確率で胎児の異常の可能性を検出できるようになりました。性別は100%の確率で分かります!(NIPTはかなり精度は高いですが、障害の有無が100%わかるわけではないので、確定診断を必要とすることもあることは覚えておいてください。)
右矢印神経管欠損や神経管閉塞不全などのリスク、21トリソミー(ダウン症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、Xモノソミー(ターナー症候群)のリスクを検出する。
右矢印肝細胞癌や卵黄嚢腫瘍のマーカーであるAFPは本来胎児の主要な蛋白で、妊婦血中でAFP濃度は妊娠初期から増加し、妊娠32週をピークに非妊娠時の20倍程度に達します。これは胎児に大量に存在するAFPのごく一部が、羊水を通じて間接的に、あるいは直接母体血中に流入するためと考えられます。ベルこの血液検査で赤ちゃんの性別も分かってしまうので、生まれるまで知りたくない方は先に伝えましょう。
右矢印確定診断のために羊水検査などを受けることを考慮すると、検査結果は約2週間後になるので、妊娠14週までには受けておいたほうが安心です。
http://www.natera.com/panorama-test
http://www.flsc.jp/contents/nipt/
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pd.4103/abstract
11~13
Nuchal Translucency Screening: NTS (optional ) 初期胎児スクリーニング=胎児ドッグ
アメリカではかかりつけのクリニックではなく専門の施設や提携している大学病院で受ける。アメリカではUltrasound(超音波)といい日本ではエコーと呼ばれています。(検査前は1時間飲み物は我慢です!)
右矢印胎児の後頸部の皮膚の厚み(浮腫)が3.5mm以上あるか無いか
浮腫んでいるとダウン症候群やターナー症候群の染色体異常や心奇形などの可能性があるとされている。
右矢印鼻の骨がこの週の時点でちゃんと確認できるか
ダウン症児の4人に3人は12週の時点で鼻骨が欠損しているらしく鼻骨のある子でも
角度に問題があることが多い。
Down syndrome screening with dried blood spots ダウン症診断
右矢印超音波検査に加え血液検査とセットで行うことが多い。
Alphafetoprotein(AFP)
Pregnancy-associated plasma protein-A (PAPP-A),
human chorionic gonadotropin (hCG)のホルモン値を調べる
右矢印腕ではなく指先から採血し、ろ紙に垂らす方法でけっこう皆痛がる。
http://ntdlabs.com/maternal-marker-testing/first_trimester_screen.php
16~18
Aminocentesis (optional) 羊水検査
・35歳以上の高齢出産
・親や上の子に染色体異常がある
・親がX連鎖遺伝病や先天代謝異常症を保因
・初診時に受けた遺伝子検査で問題があった場合
・妊娠初期超音波検査や母体血清マーカー検査で胎児染色体異常が疑われる場合
本人が希望する、または医師からすすめられることもあります。
超音波検査で胎盤の位置を確認しながら、腹壁から子宮内に針を挿入して羊水を20mlほど抜きます。採取した胎児の細胞を培養して染色体の数や構造を調べ、染色体に異常が無いかを調べる検査です。
右矢印出血や破水、流産などが起こることがある。
右矢印針が腸や膀胱に刺さり、腹膜炎などの重症感染症を引き起こす可能性がある。
右矢印腕などの筋肉注射と同じくらいの痛みで、皮膚の表面に局所麻酔をする病院もある。
右矢印ママ自身の有するリスクにより難易度が変わってくるのでドクターに相談すること。
(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、クラミジア感染症、手術後の癒着など)
右矢印採取する時間は全体で15分程度。 (膀胱をパンパンにするためトイレは1時間我慢)
右矢印異常がなければ、採取後30分から1時間ほど安静の後帰宅。(日本は1泊入院することも)
右矢印結果は約10日~2週間
ベル絨毛検査や羊水検査を受けるにはママとパパがカウンセリングを受けることが条件になっている病院もあるので検査を受けるかどうかは、事前に夫婦や家族でよく話し合っておくといいでしょう。
いて座 流産のリスクですがCVSは1/100、羊水検査は1/300 と言われています。
18
First 1 hour glucose test グルコーステスト 妊娠糖尿病検査
アメリカでは必須のテスト。
この時期に受ける方は初期の検査で+になった方だけ。
問題がない方は24週~28週頃に受けます。
ジュースブドウ糖(50g糖か100g糖は病院によって)の入ったドリンクを飲んで、1時間後に採血をして血糖値を測る。数値140以下ダウン(病院により130)が正常。100g糖だと日本人は引っかかりやすいかも・・・
右矢印味はオレンジや三ツ矢サイダーのサイダーが抜けたような味が多い。
右矢印5分以内に飲みきらなければいけない。
右矢印妊娠中は血糖値が上がりやすい状態になっているので注意が必要です。高い状態が続くと、赤ちゃんが巨大児になったり、難産になることがあり、産後に糖尿病になる可能性もある。
右矢印特にアメリカでは検査前の食事について何も言われないと思いますが、前日の夕食は軽めに済ませた方がいいでしょう。可能ならば検査当日は午前中の予約を入れ朝食を抜くか、トーストに何も塗らない、サラダ程度にしておくといいでしょう。ご飯やフルーツは我慢です!検査後ふらふらになるといけないのでおにぎりやバナナなどを持参するといいでしょう!
20
Ultrasound for fetal anatomy 中期胎児スクリーニング
11週~13週にした超音波検査(エコー)の2回目(検査前は1時間飲み物は我慢です!)
1時間近くかけて、赤ちゃんのカラダの細かい部分をチェックしていきます。
胎盤の位置や、心臓の心房心室、腎臓などの臓器の確認、耳の位置、四肢の長さ
脳の大きさなど多くの項目を検査します。
24~28
First, only, glucose test if low risk;
second for high risk グルコーステスト 妊娠糖尿病検査
ジュースブドウ糖(50g糖か100g糖は病院によって)の入ったドリンクを飲んで、1時間後に採血をして血糖値を測る。数値140以下ダウン(病院により130)が正常。100g糖だと日本人は引っかかりやすいかも・・・
再検査になると、3時間グルコーステストになります。1時間おきに血糖値の下がり具合をチェックします。
右矢印朝一の予約を取り、検査前日の夜は何も食べずに検査を受けた方がいいでしょう。
右矢印白米を食べる日本人は引っかかりやすいと思うので、週に数回玄米に切り替える、うどんより蕎麦、全粒粉のパスタ、ライ麦パンか、全粒粉のパンなどにして工夫するといいでしょう!
夕飯には米を抜き、ささみ肉や海藻、キノコサラダなんかもおすすめです。
右矢印検査で3時間待つのはお腹が大きいと大変です。クッションや枕を持参すると座るときに楽だと思いますよ。
右矢印検査後ふらふらになるといけないのでおにぎりやバナナなどを持参するといいでしょう!
26~30
Third Trimester blood tests 後期血液検査
32
ベルVisits every two weeks 月に2度の定期健診
Group B Streptococcus:GBS Test B群溶血性連鎖球菌検査
赤ちゃんの状況をチェック、
出産兆候がないかチェック
右矢印この頃までは異常がない限り、尿検査+体重+血圧+外診(子宮底測定)
赤ちゃんの状態をチェックするのは心音のみです。
日本のように内診するのは初診の時だけです。
右矢印33週~37週頃にGBS検査(おりものの培養検査)を受ける。常在菌で私たちの腟や直腸、膀胱、肛門の周りなどにいる弱い細菌です。経腟分娩でママから赤ちゃんに産道感染すると、新生児GBS感染症という病気を起こす事が稀にあります。もし感染していた場合、陣痛が始まった時に母親の静脈内にペニシリン系の抗生物質を点滴し防ぎます。
右矢印何かあった時のことも考えて、赤ちゃんを迎える準備や入院準備をしておきましょう!
36
ベルVisits every week 週1度の定期健診
内診スタート、子宮口の開き具合をチェックします。
赤ちゃんやママの状況を今まで以上にしっかり診ます。
40
BABY DUE!!!! 出産予定日‼
ぶちゅーラブラブラブラブラブラブ
Non-stress Test; NST ノンストレステスト 胎児心拍数モニタリングテスト
if pregnancy goes beyond 40 +weeks
赤ちゃんの元気さ(well-being)をチェックする検査で、お腹に2個の機械をベルトで巻き付け、胎児心拍数と子宮収縮をモニタリングします。検査時間は約30分~40分。(分娩進行中は出産まで連続してモニタリングを行います。)
右矢印40週を超えると病院によってはすぐに帝王切開や陣痛促進剤を使用することもあるのでドクターとよく話し合うこと。
右矢印陣痛がきて病院に入るとお産まで食事(水分も)がとれないことが多いので、余裕があればお家を出る前におにぎりなどを食べておくといいかもしれません。
右矢印入院中の食事も日本のようにはいきません。。。ピザやハンバーガーにチキンなんてこともあります。母乳の事も考えて予め冷凍保存した食事を旦那さんに持ってきてもらう、又は日本のレトルトのお粥や野菜スープなどを用意しておくと便利かもしれません。
アメリカ
医療制度が日本と全く異なるので、アメリカで自然分娩をした場合は入院日数2日が基本で土日・祝日を挟んだりすると3日になることもあるそうです。日本は5日~7日ですよね!
なぜこんなに早いかというと、医療費が高いから!!そして無痛分娩が主流なので産後の回復が早いためです。
出産破産って聞いたことありますか?
こちらの出産費用は平均200万前後で、帝王切開で入院が伸びると1000万近くになるそうです!!!早産で赤ちゃんがNICUに数か月入ったケースでは1億以上いくことも・・・
妊婦検診や入院費用を保険適用内にするためには、高い保険に入らなければならないのですベル すべてお金次第です。 特別な検査やドクターが認めない入院(体の回復が追い付かず1泊入院を延長お願いをしたなど)は保険適用外になるので、よく確認すること。
特にNYは医療費が高いので、保険料を払えない人もいますよね。検診すら受けることができない人もいるのです・・・資本主義のアメリカでは仕方ないのでしょうか・・・
保険についてもまた詳しく書こうと思いますが、もし妊娠を希望されているご夫婦は保険の見直しされた方がよろしいかと思います。
保険に入っている場合は上記のような最先端の検査や技術が保険内で受けられます。その点はいいのですが、毎回の妊婦検診内容はとてもシンプルです。ドクターとのコミュニケーションはどこの科でもアメリカの方が時間をかけてくれるかな!
日本では毎回エコーで赤ちゃんを確認できますよね!胎動を感じられるようになるまでの初期は特にママ達は不安なので検診に行く日が待ち遠しいですよね。
個人的な意見ですが、ママに優しいのは日本かな~細かい点で‼
皆さん驚かれるのは、内診の時のドクターとママを仕切るカーテンがないのには
ちょっと抵抗があるようです。
長くなってしまいましたが、アメリカで初めてのお産という方もいらっしゃると思いましたので分かる範囲でまとめてみました。慣れない土地でのお産は2人目3人目のママでも不安ですよね。身体のことで心配なこと不安なことがありましたらいつでもご連絡ください!少しでもお役に立てればと思っております。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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