三陰交(さんいんこう)妊娠初期から産後まで使うツボ! 女性にとって一生お世話になる経穴
https://ameblo.jp/holisticdesign-acumo/entry-11819140238.html
私のブログの中でもよく読まれているもの↑
妊娠中に鍼灸に限らずマッサージ等をしたら流産するの?という質問は良くされます。
ネットで検索してそんな情報を見たら驚いてしまいますよね。特に三陰交のツボについて
話題になっていますが、確かに効果が出るツボですし鍼灸師に限らず一般の方でも
「三陰交」 「合谷」 「百会」のツボの名前知っている方多いですよね!
まずこのツボはどこにあるのか?
☆ 足首の内くるぶしの1番高いところ(骨がまぁるくぽこっとしてるとこ)から
手の指4本分(親指抜かして)上がった脛骨(膝から足首の間を構成している長い骨)の
後縁にあり、内くるぶしから指で撫で上げると、ストンと凹みがあるので指がはまります。
指4本分はあくまでも目安と思ってください。 男性と女性が取穴した時は違いますし、
その辺りを押すと少し痛みや響きを感じるかもしれません。
私が通っていた専門学校の先生は先が丸いマドラーを使用していました。
なぞるとスポッとはまる感じがお分かりになるかもしれません。 確かに
コンディションが悪いときはそのツボのエリアがベトッとしていてマドラーが
引っかかり止まります。
こんな感じ↓
例:大衝は親指と人差し指の間をスッーと足首に向かって
撫で上げると中足骨の合流点でスポットはまり止まります。
生理痛、PMS、妊娠前~妊娠後までずっとお世話になるツボです。
めまいや耳鳴り、飲んだ次の日もここを押すとスカッとします!
足の甲の全ての指の間を入浴中にもみほぐすのがおすすめ。
女性は特にヒールをはいているので骨間が詰まっています。
指と指の間あいていますか?
三陰交は3つの経絡の交差点にあります。
*経絡とは人間にとってのエネルギーや気の流れる道と考えてください。
体表にあるツボと連絡し体の中を巡り、内臓と器官とも連絡しているので
鍼灸師は体表を触ったり、皮膚の色を見たりするだけで調子の悪いエリアが
判断できるのです。
足の厥陰肝経
足の少陰腎経
足の太陰脾経
3つの経絡の脾経の流れに三陰交はあります。
絵でも分かるようにこの1つのツボで3つの経絡の効果が得られる
すんごい重要な経穴で、女性疾患に特に効果が出るため
「婦人の三里」ともいわれています。
三陰交の効果は生理痛、PMS、冷え性
めまい、むくみ、静脈瘤、低血圧、高血圧
更年期障害、アレルギー体質改善、便秘、消化器疾患
精神安定、性的機能障害、膣炎など
妊娠前の身体づくり
妊娠中のつわり、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
貧血、痔、手足のつり、むくみ、腰痛、背中の痛み、お腹の張り
逆子、安産(子宮の血流をよくし、赤ちゃんにしっかり酸素を届ける
ことができる。) ママの体調管理
出産の陣痛が軽く分娩時間を短くする、出血量少ない、
産後の肥立ちをよくする
産後は母乳の出が良い、赤ちゃんも元気に生まれ
とても安定している。
これらは論文でも発表されていて、三陰交の鍼灸治療により
流産した報告はありません。逆に安産に導くという結果になりました。
それでは、なぜこんな情報が流れたか考えてみると
妊娠初期に赤ちゃんを亡くされている方は
意外と多いのです。6~7人に1人と言われています。
友人や患者さんからたくさん相談されました。
赤ちゃんがエコーにまだうつらなくても
我が子には変わりありません。
双子を妊娠しているママで
1人が亡くなっても妊娠継続した方や、
誕生数日後に我が子を亡くしたママ、
当事者にしたらとっても辛い出来事です。
本当につらくて、あんなことやこんなことを
しなければと思い詰めてしまうものなんです…
その1つが鍼灸治療だったかもしれませんが、
早期流産はママの体質や暮らし方のせいではありませんよ。
医学上では、受精卵の異常や染色体異常と言われています。
私がお伝えしたいのは、安心して妊娠初期から産後まで
治療を受けて頂きたいのです。
国家資格をもつ、医療人としての自覚があり
責任ある行動がとれる鍼灸師であれば
細心の注意を払い施術をすると思います。
最近は産婦人科知識のある、素晴らしい鍼灸師の先生達が
いらっしゃいますので、よくお調べになられてから
自分に合う先生を見つける事が良いと思われます。
鍼灸治療はその人にとって良い状態、
お腹の中の赤ちゃんが居心地の良い最適な状態へ
整えていくのです。
そうでなきゃ、安産の灸を自宅で患者さんにするように言えないですよね。
鍼灸治療は妊娠5か月に入ってから(安定期)という意味は
胎盤が完成してくる時期で流産の発生率がグンと少なくなるからです。
これは患者さんとこちらのトラブルをなるべく避けるためだと思われます。
でも、私の経験上1番不安な時期は初期だと思うんです。
子供を亡くされている方は、また妊娠しても
赤ちゃんの産声が聞こえ、自分で抱きしめ
お乳を吸ってくれる瞬間まで不安は消えないと思うんです。
もし、外出ができるようになったら、付き添いの方が
いらしても構いませんのでACuMoへいらしてください。
1人で我慢しないでくださいね。
信頼関係があってこその施術ですから、
もし鍼灸に不安がある時は、別の施術法もありますし
徐々に慣れていって頂けたらと思います。
いつも患者さんにお伝えするのですが、施術中に
鼻がかゆい、くしゃみがしたい、トイレに行きたい
喉が渇いた、寒い、暑い、今日は鍼じゃなく
揉まれたい等なーーーーんでも我慢せずに
言ってくださいね!!
三陰交の話から少しそれてしまいましたが、
女性の体にどんな時でも良い効果を与えてくれます♡
だから、妊娠初期はつわりを抑えたり
出産予定日過ぎた時につかえば陣痛がおきたり
するわけです。
三陰交=流産
の心配はありません。
身体のどこでも、無理に押したり
鍼灸で強い刺激したり、無理に走ったり
同じものを食べ続けてたり、何か過剰な事をすれば
どうなるか分かりませんが、そんな事しないですよね?
私もずっーーーーと母の治療を受けて息子を産みましたが
三陰交は必ず灸頭鍼を(鍼の上にもぐさのかたまりをつけ時間をかけてあたためるもの)
していました。施術後はお腹の張りがとれ嬉しそうに息子がよく動いているのが
伝わってきました。栄養状態がよく、4㌔近くまでいき、状態がいい赤ちゃんだと
助産師さんに褒められたのを覚えています。
最後に、鍼灸は西洋医学と併用することもできます。
未妊(不妊)治療を数年やり身体に負担がかかるので
鍼灸治療に変えて数回で妊娠された方も先日いらっしゃいました。
人工授精や体外受精の負担やお薬の使用頻度を少なく
する事もできます。
長文になってしまいましたが、「三陰交」の情報をどこかで
見て心配されているママ達安心してください。
論文のコピーもファイルしておきますので
気になる方は声かけてくださいね。
ここ数日、妊活治療、マタニティー鍼灸の問い合わせがありますが
今日の話も含め、お互い納得するまで話し合い、
そしてお身体を診させて頂いてから治療計画を
立てていきましょう。
今日も読んで頂きありがとうございました。
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